2016年06月06日

ゾンビの次は悪魔祓い!恐怖と感動が同居する「ウォーキング・デッド」原作者の新作とは!

4日から日本放送がスタートする人気海外ドラマ「ウォーキング・デッド」を生んだ漫画家のロバート・カークマンが手掛ける新シリーズ「アウトキャスト DVD」について、昨年の秋、本作を撮影中だったサウスカロライナの田舎町で主演のパトリック・フュジットが語った。

 「ウォーキング・デッド」でゾンビブームを復活させたカークマンが新シリーズで扱うテーマはエクソシズム(悪魔祓い)。やはりカークマンのコミックシリーズをドラマ化した作品で、昨年のコミコン・インターナショナルにおける発表から、今年放映されるテレビシリーズの中で、最も期待できる1本として全米のドラマファンの間で大きな話題を集めてきた。

 主人公は、子供のころから不思議な力で悪魔に取り憑かれた人々を救ってきたカイル・バーンズ。本作では彼が、牧師のアンダーソン(フィリップ・グレニスター)とタッグを組んで、悪魔と立ち向かう姿が描かれるグリム シーズン4。カイルを演じるのが、映画デビュー作『あの頃ペニー・レインと』の主人公や、最近では『ゴーン・ガール』の警官役などで知られるパトリックだ。

 物語の軸となるカイルとアンダーソンの関係はどこか「X-ファイル」のモルダーとスカリーを思わせるパーソンオブインタレスト シーズン5。「そういった要素は間違いなくあるよ」と認めたパトリックは、さらに「カイルは自分が人々に与える影響に、はっきりと自覚していなくて、最初の3話を通して牧師と共に自分の持つ力を発見していくんだ。そして、カイルは論理的な方法でそれを信じることになり、牧師は宗教的な側面からそれを信じる。だけどその中間にはまだ、二人にも説明できない何かがあり、そこで妥協した彼らは、(チームとして)一緒になるんだよ」と説明する。

 ドラマは、パトリックとフィリップをはじめとする俳優陣による演技の質の高さも驚きの一言。ジャンル物にありがちな過剰な芝居は一切なく、リアリティーあふれるトーンで、自然と観客を登場人物に感情移入させるスコーピオン シーズン2。「この作品は、現実社会と同じような出来事を扱うキャラたちが、超常現象にどう対処していくかを描いているんだ。取り憑かれることの緊張感といったジャンル的な側面は、どちらかというとキャラクターの精神的な部分から出てくる。だから、必ずしも飛び上がって怖がる作品てわけじゃない。もっと、感情に訴えてくるものなんだ」と語るパトリック。そうは言っても、悪魔祓いシーンはホラー作品としても見応え十分。それでいて物語の最後には、キャラクターを中心に据えた人間ドラマが感動を生む。今後、「ウォーキング・デッド」にひけを取らない人気シリーズになる予感がひしひしと感じられる秀作ドラマの登場だ。



Posted by achile at 15:37│Comments(0)
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